仲人歴40年のおばちゃんが結婚の秘訣教えたる

「結婚を諦めた女性が数年後に結婚できた!」失恋から運命の出会いまで

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結婚だけが幸せだとは思えない。恋愛なんてくだらなく思えてきちゃった。

そんなふうに恋愛・結婚に興味を失った「恋愛消極的女性」が、今増えているんです。

それは当たらずとも遠からず。結婚だけがすべてではない。独身を貫くことも、現代女性の生き方の1つとなりました。ところがそうやって恋愛に消極的な友人女性たちがある日突然「成婚!」という電撃発表して、周囲をアッと驚かせることがあるのも現実。

彼女たちは、なぜ幸せな結婚を手にすることができたのでしょうか? 一見結婚とは無関係に見えそうな恋愛消極的系女性が「突然結婚モードに切り替わる!」その心境の秘密と成婚に至るまでの道のりを実際に体験した方のエピソードを通してご紹介いたします。

 

失恋を機に「結婚を諦めた」女性の話

 

「恋愛なんて、正直くだらないと思っていました」と語るのは、新婚3ヶ月の33歳女性・A美さん。

ゲームアプリを開発するベンチャー企業でプログラマーとして活躍し、結婚後も変わらず仕事を続けています。仕事は忙しく、時には終電を逃して会社に寝泊まりすることも。

出勤時の服装はTシャツにジーパンがほとんどで、メイクはパウダーをはたいて色付きリップを薄くひく程度。長い髪はトップでおだんごにまとめるのが普段の定番スタイルなのだそうです。

「職場は男性が9割。でもまったく異性としては見ていないので、お洒落していく気にもなれません。動きやすくて洗濯しやすい服装が一番楽でいいんです」と、女子力ゼロな発言も。

 

 

「これでも20代前半の頃は、恋愛と結婚にすべてをかけるフェミニン系女子だったんですよ!」とどこか得意そうに見せてくれた当時の写真は驚き!長い髪をゆるふわに巻いて、メイクもバッチリ、ピンヒールを履いたいかにも「可愛い」系の女の子。

その頃の彼女の仕事は某大手繊維会社の一般事務。胸にリボンのついた制服を着て、「夢は寿退社でした。周りの女性社員たちも20代のうちには結婚して会社を辞めることが目標!みたいな雰囲気だったんです」。

週1以上で合コンに出かけていました!というA美さんが変わったのは、同じ職場の先輩だった彼氏と破局した28歳の時。

 

「彼とは真剣に結婚を考えていたし、年齢のこともあって、ものすごく焦っていました。結婚願望が服着て歩いている感じ」。そんなA美さんは、彼氏に「別に好きな人ができた」という理由であっさり棄てられたのだそうです。

「悔しくて情けなくて、もう一生恋愛なんてしない!」と決心して、一念発起して会社を退社。以前から興味があったプログラミングスクールに通い、プログラマーとしてのスキルを身につけて、今のベンチャー企業に転職します。

「転職したら、仕事がおもしろくて、嘘のように失恋の痛みも結婚願望も消えました。で、結婚しない人生もアリかなって、自分の中で本当に恋愛に対する意識が180度変わったんです」。

 

 

 

そうして一生一人で生きていくという選択を30歳になる手前でしてしまったのだそう。

「いったん、そうなると、ものすごく楽でいられる自分に気づいてしまって。結婚に焦っていた頃は、毎日がジェットコースターみたいに浮き沈みが激しく、情緒が不安定になることも多かったんです。

結婚をしないと決めただけで、こんなに楽に自分らしく生きられるんだから、私の選択は正しかったんだって、ずっと思ってきました」。

そんなA美さんが、結婚するに至った経験はどういうものだったのでしょうか?

 

 

結婚を諦めて自然体になってからの出会いが

 

完全に恋愛消極的系女性になってしまったA美さん。

「会社の男性たちに飲みに誘われたら普通に行く。だけどそこには恋愛につながることなんてまったく一切ゼロですから、オジサンの行くような居酒屋とか小汚いラーメン屋とかで、甘いムードになることなんて皆無ですよ(笑)。もちろん、女友達から合コンに誘われたら100%断っていました。合コンなんて行く時間と労力があるなら、家でビール飲みながら好きなDVD観ているほうがよっぽど楽しかったんです」。

そんなときに、今のご主人である、プログラミングスクール時代の同期の男性とバッタリ、運命の出会いが待っていたのです。

 

「彼とはスクール時代にも何度か話したことがあって、卒業後は今の私と同じような仕事に就いていました。そのままのノリで飲みに行こう!ってことになって、飲んだ席で意気投合しました。

でも彼は全然私のタイプじゃないし、実はこの頃の私ってわりと誰と飲んでもすぐに意気投合しがちだったんです」。というのも誰が相手であっても誰のことも恋愛対象として見ていないから。相手を採点したりすることもなければ、カチンとくることを言われたらその場で言いたいことはいう。

「とにかく楽しく飲むことが習慣づいていて、彼ともその延長みたいなものだったんです」。そんなA美さんに、彼は真剣な思いを抱くようになり交際を申し込みます。

「ムリ、ムリ、私、今全然そんなんじゃないから。それにあなたのことなんてちっともタイプじゃないから! もう100%ないよって、ハッキリ彼に言っちゃいました」。

 

でもその時の正直な気持ちの中に過去の破局というツライ経験がありました。二度とあんな思いはしたくないから、どこかで自分の気持ちを封印しようとしていたことに自分でも気づいていたのだそうです。

そんなA美さんの心境を知ってか知らずか、彼はA美さんを諦めませんでした。「じゃ、友達としてでいいから、たまには飲みに行こうよ」という彼の誘いに即オッケー。

そうして「友達として」の飲みを重ねていくうちにある日彼が「今も俺とつきあう可能性って100%ない?」と聞かれ、「100%ってわけでもないけど…」とつい本音をもらした瞬間、「じゃあ結婚しようよ!」といきなりのプロポーズ。

 

「これもアリなのかなって。これもまた消極的な発言ですけど」と笑いながら、A美さんは彼のプロポーズにオッケーしたのだそうです。

「どうしてもこの人と結婚したい!じゃなくて、ま、いいかっていう、何とも曖昧な決断だったんですけど。彼と一緒にいて弊害はなかったし。

悪い人じゃないと思ったから、結婚しました。

そんな消極的理由ですけど、今は結婚して幸せです!」と笑顔になったA美さんは、本当に幸せそうでした。

 

 

結婚を諦めて心をフラットにすることで新たしい出会いも

恋愛に消極的になっているときは、誰もが心がフラットな状態になります。

今、頭の中の9割近くが恋愛や結婚で占められているという女性の皆さんは、もしその9割がスコンと抜けてしまったとすれば、ほぼ「空っぽ」な状態となってしまうでしょう。

ですがこの空っぽな場所には、さまざまなことを受け入れる余裕が生まれるのです。

A美さんの場合は、その余裕のスペースに、職場の男性たちとのオジサン系飲み会や、まったくタイプではなかったスクール時代の同級生ともデートするという、恋愛体質時代にはなかった異例の状況が入り込んできたのです。結果それはいい方向に高まり、見事ゴールインできたというわけ。恋愛消極的女性が突然結婚できる現象の裏にはこうした理論的な原理がちゃんと存在していたのです。

それでもやっぱり結婚願望を棄てきれないし、心をフラットにするなんてすごく難しい…という積極的派の女性の皆さん!

それはそれでいいのです。実は結婚のチャンスは、恋愛に積極的な女性も消極的な女性も、同じ数だけあるのです。

なのに積極的な女性は結婚できなくて消極的な女性は結婚できる。その差は、消極的な女性は、「どうしても!」という限定や焦りがないが故に、本来存在しているチャンスを多くつかむことができているという点にあるのです。

あなたには、見落としているチャンスはありませんか? 新しいチャンスを受け入れる心のスペースはありますか? そこに「これもアリかな」という消極的な発想が少しでも入り込んできたら。

それを両手でしっかりと握りしめて温めてみてください。今までとは違った未来が開かれていくかもしれませんよ!

 

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